2013年6月12日水曜日

父が会社を辞めまして


20133月下旬、父は25年勤めた会社を辞めました。理由は「パン屋になりたい。」でした。

なぜパン屋なのか。某ホテルのベーカリーに勤務していた父は独立したいという思いをずっと抱えてきたからです。
さて、この事件によって家族は騒然となります。なぜなら、父はこの事実を仕事を辞める一か月前に母に報告したからです。遅すぎます。

そして、母に報告したその約1週間後に私も知りました。本人から聞けるのかと思いきや、母が教えてくれました。父はシャイだからです。自分で決めた進路なのに自分で言うことができない、それが私の父です。

さらに、今年の3月というのは大学4年に上がる春休みだということも問題です。せめて、来年だったら私も就職し、金銭面の心配もいらなかったはずです。

また、父が会社を辞めることを予想していなかった母は、3月の中旬に10年ぶりの家族旅行を計画。
出費はかさみます。

全く、一家の大黒柱が自ら職を失うタイミングではないのです。

それでも、父の中では今がベストなタイミングということらしいので、これはもう仕方がありません。

しかし、このバッドタイミングがベストタイミングに変化しつつあります!
私が東北芸術工科大学デザイン工学部建築環境デザイン学科に所属していることがきっかけです。
 
3月中旬、所属ゼミの先生に父が仕事を辞めた経緯をお話しすると、
「お前が受注して、設計しろ!」
とのこと!
これを間に受けた私は父に報告。
東北芸術工科大学とコラボレーションできるとなって父も大賛成。
 
 
私は、これを自身の卒業設計と課しました。

父のパン屋をオープンさせ、軌道に乗せることができるのか、父と娘の奮闘記が今始まろうとしています。

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