2013年8月6日火曜日

父が生徒になりまして

さて、今回は父がパン屋を始めるにあたって新たに始めたことをご紹介します。


それは、パソコンです。パソコン教室の生徒となりました。


父は、超アナログ人間で、私が幼い頃はワープロを使って資料を作っていました。
ワープロってWordのことでしょ?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが違います。
パソコンのように画面はありますがとても小さく、キーボードはかな入力で行うというようなものです。文字を打つためだけの機械が昔はありました。
そのワープロも気が付けば機能しなくなり、父は手書きで会議資料などを作成する日々となりました。
パソコン覚えたほうが楽だと思っていましたが、父がそれでいいならいいかと私も母も干渉しませんでした。

しかし数年前、父は突然パソコンが使えないことに恥ずかしくなったのです。
理由は、同僚の方の大半がWordであることに気がついてしまったからでした。
今更すぎない?という気持ちは否めませんでしたが、父のプライドのため、ぐっと我慢です。

父はワープロでかな入力にしか慣れていなかったため、ローマ字入力が全くと言っていいほどできませんでした。
当時、私は父が苦戦していることなど知らなかったため、かな入力の切り替え方を教えてあげようなど少しも思いませんでした。
母もパソコンには疎いので、切り替え方が分からず、結局父はローマ字入力で奮闘します。
しかし、A4の資料1枚に3時間以上かかってしまい、父はパソコンを覚えることを放棄してしまいました。

けれども、今回は家族を巻き込んでまでパン屋を始めるのです。
営業の管理などさすがに手書きなどではつらいと思ったのでしょう。
さすがの父も、重い腰をあげ、自らパソコン教室に通うと決断しました。
やっと父も現代文明に近づいた、とほっとしています。

また、苦戦して気が滅入ったりするのかな、と心配していましたが無駄でした。
通い始めたとたん、水を得た魚のように、いきいきとWordについて語り始めるじゃありませんか。
新しい文明に触れたことで、脳が活性化しているようです。
ですがその話の内容も、普段パソコンを使用していらっしゃる方にとっては当然のことばかりで、今更という気持ちはやはり否めません。

しかし、楽しそうに勉強していることはとてもいいことだと思うので、WordやExcelのすごい機能とやらの話を聞いてみようと思います。

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